ひざに毛布をかける
いっぷく火にかける
あめの音をきく
このほしのどこかで
いまふる
あめのおとをきく
はねる
のどがかわくが
かすれたこえのほうが
よくとどく
おおきくなくてよい
はなしはつづかない
が
かたりつがれる
ひが在るかぎり
もえる樹が在るかぎり
それにかぎらず
あめだからあかるい
いえ
あめだからあかるいいえ
めをつむると
いちまいいちまい葉が
ひにあたりひかる
いつぽんいつぽん樹が
ひにあたりひかる
かたまりはやがて
このほしのどこかに
なる
ときおり
ヴオンと風をのこして
軍用機がとおりすぎる
欲望が
本能の一部なら
この道に
何も間違いはない
ねむりがたりないにちがいない
ねむりがあさいにちがいない
等しく安らかな眠りを