第一酸素について   

私たちは独りでは完結できない 
呼吸でさえも 
対となるあなたの存在が 
もう二度と訪れない邂逅に 
ほとんどの現象を 
起こっている革命が 
実はいまここに在る事 
北からの便りが 
 例年より早く 
 多く届いた 
野営地の疲弊しないゲリラ小屋で 
凍えぬように 
化学物質の変化を 
 自ら起こし 
 地に這い蹲り 
 紅葉を拒絶し 
 根を刈り取られ
なお 
 第一酸素を吐き出し 
吐き出したことにさえ気づかず 
互いを気遣う 
 隣人が歌う 
その振動に反応し生まれた物質を 
あなた達は 
 第一酸素に変える 
 連鎖する鼓動 
孤独だった壁のない小屋に 
 火を灯す 
 耳をすます 
 絶え間ない振動 
 の間をぬって 
 北からの便りは 
 ムコウの山にぶつかり 
西風へと変貌を遂げる 
 足元から 
そう
あの白菜達を凍え上がらせた 
風は螺旋を描き 
 上昇する 
 その日しのぎの煙突を抜けて 
煙さえ燃やし 
 新しい炎となる 
 冬至が過ぎる 
 絶望はもう無い 
私たちは現象で在ることを 
伝承し続けて
 また春の種を 
 まく  

 
 

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