20181111

難病


光に照らされて

乾いた家が

パキパキと音がする


まだ幼かったあの頃

天井を見上げて

ひとりで過ごしていた時と

同じ音


誰にもわからない気持ちは

自分にもわからなくて

息を潜めた


みつからないように


静かに泣いたけれど

涙は出なかった


世界が

動き続けるのが

世界だけが

僕をのこして

動き続けるのが怖くて


僕は世界になりたいのか

それともこのまま止まってしまうのか


生命の取り扱いは

誰にも聞けず

ただ白い部屋に

言葉を書き続けた


生命の行く先を

知ってしまった

友人よ


暮らしが不安なら

出来る限り手伝うので

僕のことを

憶えていてください


友人よ


生きてください。


#難病