光に照らされて
乾いた家が
パキパキと音がする
まだ幼かったあの頃
天井を見上げて
ひとりで過ごしていた時と
同じ音
誰にもわからない気持ちは
自分にもわからなくて
息を潜めた
みつからないように
静かに泣いたけれど
涙は出なかった
世界が
動き続けるのが
世界だけが
僕をのこして
動き続けるのが怖くて
僕は世界になりたいのか
それともこのまま止まってしまうのか
生命の取り扱いは
誰にも聞けず
ただ白い部屋に
言葉を書き続けた
生命の行く先を
知ってしまった
友人よ
暮らしが不安なら
出来る限り手伝うので
僕のことを
憶えていてください
友人よ
生きてください。
#難病
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