2014年2月11日火曜日

Robert Neuwirth says


Robert Neuwirth says (P.90- )



"しかし***と彼のような何千人もの業者たちは、
これとは異なるものを体現している。

政府からの文書も支援もないままに、
彼らはみずからの手で世界貿易のルートを開拓してきたのだ。

それは政府からは非公認で、経済学者たちからは軽視されている。



だが、昔からそうだった。

行商人や呼び売り商人、システムDのその他の無免許の商人たちは、
いち早くグローバルなビジネスを展開してきた。

1000年前、彼らはみずぼらしい身なりの十字軍を追って、
兵士たちに食糧、衣服、武具などを供給した。

ある歴史家はこの装備不足の巨大な軍隊を「歩く都市」と形容したが、
そのロジスティクスは各国の統治者の手に負えるはずもなかった。

システムDはいかなる宗教とも政治勢力とも結びつかず、
敵対する両軍を相手に商売する業者も多かった。



のちには行商人のネットワークがピレネー山脈やアルプス山脈を貫通する峠道を切り開いた。

彼らは国境を管理する出先機関や税関史を迂回するルートを見つけ出し、
北アフリカや中東からヨーロッパや北欧へ、
そしてその逆へと、商品を流通させた。

また、ルネサンス期のイタリアのように、
銃眼のついた胸壁と城壁で水も漏らさぬ防備を誇った都市においても、
もぐりの商人たちは城門外の一画に一種の自由貿易ゾーンを創り出した。

当局者の目の届かないところで取引が行われたのだ。



近代資本主義の発達史を研究した***が述べたように、
「富めるものも貧しいものも、行商人たちは交易を維持促進し、
一定の範囲に広げていった」。"