何も夜遅くまで飲んで、朝寝坊を 勧めているわけではなくて、いつ もより早く目覚めたなら家を出た らいつもと逆の方角へ歩けばいい よね。今日のこの湿度この気温こ の花の色この葉の数この面子この 話、もう二度と無い今日この瞬間 を生きる僕達はとても自由。鼻か ら胸いっぱいの空気を吸い込む。 水を飲む。山を見る。花を摘む。 キマってんのよね。身体全部でこ の宇宙をキメる。宇宙ジャンキー 。あなたなしでは生きていてませ ん。あなたも僕なしじゃ生きてけ ないでしょ。あなたは僕のイマジ ンのなかに在るんだし。全身の細 胞がひとつひとつ分かれて宇宙に 還る。闇は無い。闇はただの夜。 怖くない怖くない。総て光。まっ ちろ。そうこうしてる内に集まっ て来た私の細胞私自身私は宇宙、 をのぞいたかたまりすなわち僕が 出来上がる。せっかく肉体を戴い たので揺れる踊るおはようござい ます。朝だね。と。
そして、ゴホンと咳き込み、吸い込んだ放射能を吐き出す。