天地化育の業

もともと農業は、
別名 “天地化育の業” といわれてきたように、
地域ごとの自然生態系の循環に依存する営みである。

農業がそのような本来の特質に忠実な営みで
あるかぎり、自然環境を破壊することなく、
むしろ積極的に生態系を維持し環境を
保全する役割を果たしていた。

ところが高度成長以来の農業発展の方向は、
天地化育の業としての農業本来の特質を無視した生産性向上の道を追求してきた。

化石エネルギーの大量投入を前提とする生産技術の機械化と化学化、
そして経営の専門化と大型化がそれである。
その課程で、農業は環境保全型産業から環境破壊型産業に
は体質転換しつつある。


http://lin.alic.go.jp/alic/month/dome/1991/dec/ugoki.htm