9.11


首の長いとりは
白い羽根に
朝の光を浴び

均等な距離をおいて
自らの速度で進む
今 を見透かしている




まだ
飛ばない




狼煙をあげるかのように
百姓たちは
蛍に成った草に
火をつける

水は滝に成り
彼らの速度で流れる




雌の花が咲く

今まさに飛び立つ
自らの羽は
美しく輝く

光を待っていたのか




空から見た滝は
巨大な海へ注ぎ込む

凪が終わり
鳥と成った私は
風に乗り
上昇する






狼煙と私は混ざりあい

自らと彼らとの速度は混ざりあい





はらはら と
白い雪の様に舞います
またいつか の
水に成りたい と

祈ります