首の長いとりは
白い羽根に
朝の光を浴び
均等な距離をおいて
自らの速度で進む
今 を見透かしている
まだ
飛ばない
狼煙をあげるかのように
百姓たちは
蛍に成った草に
火をつける
水は滝に成り
彼らの速度で流れる
雌の花が咲く
今まさに飛び立つ
自らの羽は
美しく輝く
光を待っていたのか
空から見た滝は
巨大な海へ注ぎ込む
凪が終わり
鳥と成った私は
風に乗り
上昇する
狼煙と私は混ざりあい
自らと彼らとの速度は混ざりあい
はらはら と
白い雪の様に舞います
またいつか の
水に成りたい と
祈ります