9月の雨で
朝陽を浴びた
植物の
生命が透き通る
それぞれ の
これから経るであろう
時間をもとに
違う振動をしている
それぞれ は
光の粒
いま は
もう過去の光
あなたが
わたしに
ぶつからなければ
とっくの果てに
宇宙の孤独だっただろう
その熱が
その音が
粒であり
塵だった
わたしに
形をあたえてくれている
草が虫が鳥が
一定のリズムで
生きてくれている限り
わたしは
自由だ