はたけ とキめた
ところには
なに も持ち込まない
ようにしている
空(うえ) に伸びた
ものだけ を
持ちかえる
といったルールを
はじめに創った
山は
春から1年かけて
のびた
まさにいま
枯れようとする
茂み(くさ)を
刈りおいて
溜める
時節 になる
山が
冷えこみ
草も育たぬまに
刈った
ところ どころ から
いつの間に やら
見知った山菜 たち
が 顔を出す
冷たい雨と
柔らかい陽射しで
ゆっくりと
発酵し
土 に
戻ろうとする
草
草
に、護られる次 の
芽
保たれる
せかい
特に
意識はしていなかったが
暮れてみると
とても短い
昼だった
絶望は すぎた
これからは 希望しかない
太陽は
長く
強くなって
ゆく
絶望は
もう
すぎた