20161109

11.08 そして旅が終わったら







そして旅が終わったら


やわららな太陽のこめかみから
世界のひもが湧き出てくる

水が築くわらぶき小屋
その戸口に一匹の魚が泳ぐ
その奥の暗がりにも

2匹の魚は果てしなく
旅を続けている

小屋の前には花々が咲き乱れ、
と思う間にコンクリートの
巨大なゴミがそそり立つ

かねて あった時の流れ
今ではうっそうと霧がたちこめている
ふと立ち寄る小舟には
ガラス張りの海と
ガラス張りの記憶の海が積まれている
そのはずれにはいつも
壊れかけの高速道路が行くあてもない
車の列を乗せころがっている

地図には ”生きながらえて” とあっても
実際にはただの剥き出しの
喉の震えがあるばかり
さらには ”しあわせ” などという
地点は実際には水色の顔の
傷口に行き来する一匹の
華麗なやものりの鳴き声なのだ

”仕事とか飲むとか食うとか楽しむとか”
みごとに力強く記されてはいるが
実際には真夏の陽盛りに
投げ出された飛べない蛾の羽ばたきだ

おろおろすることはない
世界はもぬけのからだ
ふり返らなくともいい
心は次に次に水に溶けていってしまう

さぁ出かけよう


そして旅が終わったら
美しい川のほとりで会おう

美しい川のほとりで会おう







先人達に今年も
また 会えた
文字通り
元気 を戴いた
生命 を戴いた

家族はどんどん大きくなり
世界はどんどん小さくなる



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