連日の大阪明け 
体調悪く 
日がな庭の手入れと 
スープをストーブにかけて 
古くも新しくもない
映画を見て過ごした 

長男の寝息を確かめ 
次男の手を握り体温を感じ 
奥さんの寝顔を見て 
布団に入る 

今日もみんな生きた 
出来ることなら 
一番先に死にたい



最早戦時中であるこの国で 
どうすればみんなを 
まもれるかを思案する 

が、案ずることはなかった 
闇市には慣れているし 
降ろす預金もない 
その日暮らしだし 
水も汲める 

頭の中、耳から耳へ 
金属音が走る



ギリギリ歯を 
食いしばって 
生きていることがある 

寝ている時でさえ 
腹には力が入っている 

身体が記憶している 
あの春の日和の様な 
心地良い季節までに 

絶望的な日照時間と気温が 
やってくる 

小さなタマネギの葉や 
芽を出した豌豆と共に 
その時が来るのを待つ 
運悪く枯れることなく

ひとりなら 
断てばすむ生命 

春を待てる 
幸せを