浸水していた種籾から、
小さな芽と根が動き始めました。
立夏に入り、
山の水が少しずつぬるみはじめました。
旧暦では夏の入口。
七十二候では「蚯蚓出(みみずいづる)」。
土の中では、
微生物やミミズが動き出し、
土壌呼吸や有機物分解も活発になり始めます。
水路の流量は安定し、
畦は締まり、
草は一気に伸長を始め、
流域全体が春から夏へ切り替わり始める季節です。
えんどうは開花を増やし、
とうもろこしは活着しながら根域を広げ、
夏野菜の定植が進み、
田んぼでは入水と種籾播種の準備。
春野菜の収穫と、
夏作への土づくりと、
稲作の始まりが、
全部同時に重なってきます。
昔の農暦が、
この時期を「水を見る季節」としていた理由が、
毎年よく分かります。
雨のあとには水路を見に行き、
草が伸びれば刈り、
畦が崩れれば直し、
苗が動き始めれば植え付ける。
山の季節が一段進むたびに、
こちらも少し遅れながら追いかけています。
ちなみに「多忙」という漢字は、
「心を亡くす」と書く「忙」に、
さらに「多」が重なった言葉です。
昔から、
忙しすぎると人は季節を見失う、
という感覚があったのかもしれません。
けれど農作業をしていると、
不思議と逆で、
手は止まらないのに、
季節の変化だけは、
むしろ細かく見えるような気がします。
小さな芽と根が動き始めました。
立夏に入り、
山の水が少しずつぬるみはじめました。
旧暦では夏の入口。
七十二候では「蚯蚓出(みみずいづる)」。
土の中では、
微生物やミミズが動き出し、
土壌呼吸や有機物分解も活発になり始めます。
水路の流量は安定し、
畦は締まり、
草は一気に伸長を始め、
流域全体が春から夏へ切り替わり始める季節です。
えんどうは開花を増やし、
とうもろこしは活着しながら根域を広げ、
夏野菜の定植が進み、
田んぼでは入水と種籾播種の準備。
春野菜の収穫と、
夏作への土づくりと、
稲作の始まりが、
全部同時に重なってきます。
昔の農暦が、
この時期を「水を見る季節」としていた理由が、
毎年よく分かります。
雨のあとには水路を見に行き、
草が伸びれば刈り、
畦が崩れれば直し、
苗が動き始めれば植え付ける。
山の季節が一段進むたびに、
こちらも少し遅れながら追いかけています。
ちなみに「多忙」という漢字は、
「心を亡くす」と書く「忙」に、
さらに「多」が重なった言葉です。
昔から、
忙しすぎると人は季節を見失う、
という感覚があったのかもしれません。
けれど農作業をしていると、
不思議と逆で、
手は止まらないのに、
季節の変化だけは、
むしろ細かく見えるような気がします。