2014年5月15日、
安倍晋三首相は、
集団的自衛権を行使することは、
<むしろ戦争に巻き込まれない>
と言い切った。
記者会見において、
「いかなる事態においても、
国民の命と暮らしは、
断固として守り抜く」
と拳を振り上げた安倍首相は、
それに先立つ2月12日の衆院予算委員会で、
立憲主義は
「王権が絶対権力を持っていた時代の主流的考え方」
と持論を展開し、
それどころか自分は政府の最高責任者であるのだから、
憲法解釈の最高責任者であるかのような答弁をした。
岡野八代
戦争に抗する/現代思想11月号