あめのなか
きりなのか
の、ひ
やま、は
しんめshinmeの
時節
小鳥や昆虫の恋愛があらかさまであり
時には残忍であり
味のないものに見えるのは
まだこちらが人間の眼でそれを眺めているからである
彼らはたとえ人の呼ぶ本能によって行っているにせよ
自分たちに与えられている機能を
その条件の中で
なんと立派に
完全に果たして行くことだろう
執着は微塵もなく
均衡を破る何ものもなく
すべてのものがその習性通りに動いている
串田孫一
いちご、のはながさき
ムシ、がふえたから
くものす、もふえた
キン、がそこいらに
はびこる
山猫ノ目草
みず、が
しずく、が
ぽちゃん
と
おちれば
たね、が
はじけとぶ
はびこる
ぜんまい、の
雄株
ひと、が食す
雌株
よりも先に出て
胞子を散らす
はびこる
よもぎぱん、の
ためのリーフをつむ
海賊パン屋さん
はるは
はな、が
未来圏へ、と
つれていってくれるわけ