オリジナルの色で咲く山桜は
誰の目にも触れない
自然により覚醒した革命は終わらない
ひとりでに咲く抵抗者は花だ
それぞれの季節で咲く花は誰にも止められない螺旋だ
種を遺す為には誰にも抑圧されない
花は間違いを起こさない
起きたとしてもそれは
進化という名の
先祖返りする為の革命だ
光の届かない薄暗い部屋で
ひざを抱えて
WiFiに繋がっていたとしても
胞子は飛んでいる
抵抗者達はアスファルトを剥がし
大地が胞子を受け入れる支度をしている
絶望することはない
その唇や
肌がいくら渇こうとも
必ず雨は降る
そこが砂漠だろうとも
いつか は花が咲くのだ
もはや私たちに残された
唯一の感情は
希望だ
いつか降る雨に
心を踊らせよう
(420穀雨にむけて)