20161018

10.18 アスファルトの上で眠るホームレス

高江でお世話になった方が

逮捕された

日常に、支配された人にとっては

遠い国の話

非日常の自由を過ごす僕らは

いつ逮捕されてもおかしくない

革命は終わったし

 

革命に終わりはない

 

日常を繰り返す事が

うまくできない

 

日常を繰り返す為に

学んだり働く事ができない

 

日々の暮らしに

必要なモノやコトを

採集栽培する事は

苦にならない

買わない方が楽しい

 

何も買わないでは生きてすらゆけない

という仕組みの中から

誰かが救ってくれるもんだと

思ってた若い頃もあった

 

現実はとても悲しい

 

日常には

暴力が溢れる

お金に支配される

SNSに左右される

 

淀んだ空気は

健康を害してゆく

放射能が

身体を蝕んでゆく

 

僕は

国家が転覆して

路上に

自由が溢れ出るのを

夢に見ている

 

 

自らの中に流れる

非暴力を自覚し

同じように

抜け出た仲間たちとともに

日々を暮らし

マーケットに

新たな友を探しに出かけ

拳をピースに変えて

天に突き上げながら

時には仮想現実から

思考を情報として

参考にし、行動する

 

もちろん世界は変わらない

 

 

そんな非日常が

日常になってゆき

毎月送られてくる

暮らしや学びの

請求書に追われ

路上に出ない人間が作った

法律に縛られ

また新たな非日常の為に

刺激物を欲する

 

ビルとビルの間の

小さな空に浮かぶ月

 

 

頭を真っ白くするしか

生きてく方法がないと

ビルの中では、そう生きる

 

考えろ、考えろとは

言われなかった

憶えろ、憶えろと

 

脳に情報が伝達される

ほんの僅かな時間に

ほんのほんの僅かなズレが

生じているのに

気がついたか?

 

そのズレをとっかかりにして

総ての軸を傾ける

 

殺さずにして

飯は食えない

 

世界はグルグルまわる

何個か前に押した

白い鍵盤の音が

まだ残っている

 

その音を聞いてしまった僕は

響く音しか押せなくなる

 

重なった音が

過去から流れてくる

 

その音を聞いてしまった僕は

響く音しか押せなくなる

 

持続可能な循環には

刺激が足りない

 

朝の光を求めて

モゾモゾ身体が

熱く動く日もあれば

ただ、時間だけが

過ぎていく日もある

 

君の時間(コード)と

僕の時間(コード)は

本当におんなじ(音)なの?

 

フラッシュバックがはじまる

黒いところは押さない

悲しい音が流れるから

 

黄色く枯れ

水分は蒸発し

光合成の役目を終えた

葉が堕ちる

葉が堕ちたことは

電気信号と化学物質によって

樹々の隅々まで

情報が行き渡り

季節と天候によって

成り行きを思考する

 

堕ちた葉が

落とした虫達よりも

さらに小さな

生き物達に喰われ

糞や、彼らの死骸自体になり

還る

 

 

 

私たちは

手がもがれ

思考が止められ

言葉を失っても

朽ちて還る事を

許されない

アスファルトの上で

眠るホームレス

 

 

 

突然

光が射したので

森が燃え始めた

冷えた指先を

暖めにゆこうか

 

突然

状況は変わる

自然の赴くままに

どうにか生きてゆけたらと

願う

 

 

 

 

 

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