待つのも仕事のうちかなあ、という話。
人参の種まきと、えんどう(ツタンカーメンとスナップ)の定植をしたい気持ちはあるのですが、今日は少し手を止めています。畑の準備も苗の状態も整っているのに、播く日と植える日だけを数日待つ、そんな時間です。
人参の畝は、表土を細かく整えて播種前の状態にしてあります。人参は直根性の作物なので、発芽直後の根がまっすぐ下へ入れるかどうかが形を大きく左右します。そのため、土の粒度と湿りを整えるところまでは終えましたが、播種はもう少しだけ待つことにしました。春先の人参は、気温が上下する時期に播くと発芽がばらつきやすくなります。春分が近づくこの頃から、昼の長さとともに地温の動きが安定してきます。播きどきは、畝の準備よりも、この地温の安定を読むことの方が大切になります。
えんどうの苗は、ツタンカーメンとスナップともにポットで順調に育っています。本葉が展開し、先端には巻きひげも出始めました。まだ掴まるものがないので、空中でゆっくり円を描くように動きながら支えを探しています。この動きは、太陽の移動と細胞の伸長差によって生まれるもので、日長が伸びてくる春分前後からよりはっきりしてきます。苗としてはいつでも植えられる段階ですが、こちらも植えどきはもう数日先。冷たい雨や気温の戻りが落ち着いてから畑に出した方が、根が止まらずに土へ馴染みます。
春の作業は、畝を作ることや苗を育てることよりも、播きどきと植えどきを読むことの方が難しい季節です。巻きひげが空を探るように動いているのを見ながら、畑と空の様子をもう少しだけ待つことにしました。
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