20260305

水路の掃除をして、
田んぼに水を入れ始めてみました。

昨日は低気圧の雨が、
明るいあいだずっと山に降り続いていました。
山の表土がゆっくり水を含み、
流れも一度整います。

掃除を終えた水路に水を通すと、
冷たく量のある山の水が静かに動き始めました。
手を入れられるくらいの温度です。

雨のあとには、
土壌の中の空気と水が入れ替わります。
間隙に水が入り、
押し出された空気が抜けていく。

こうして冬のあいだ
動きの少なかった土壌の微生物層も、
少しずつ活動を再開していきます。

水を受け止める場所を整えるというのは、
作物の準備というだけではありません。
田んぼは、水がとどまり、
ゆっくり動く小さな湿地のような環境でもあります。

そこでは微生物、菌類、水生生物が動き始め、
土地の循環がもう一段深くなります。

昨日は月が影に入り、
しばらく光を失っていました。

森では落葉の分解が進み、
菌類がその循環を担っています。
原木の上では、
原木椎茸がぽつぽつと姿を見せ始めました。

降雨、含水、温度。
いくつかの条件が揃うと、
森の分解系は
目に見える形で動き始めます。

その同じ月の下で、
戦火がさらに激しくなっている
場所もあると聞きます。

命が失われ、
街が壊されていく光景を思うと、
胸の奥に重たいものが残ります。

水は重力に従って
低いところへ動きます。

農地の水の動きも例外ではなく、
透水や滞水は
土地の勾配の中で決まります。

山の農では、
その勾配を読みながら
水の通り道を整えていくことになります。

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