このまま呼吸を最小限に止めたら僕は春に生き返るのだろうか。

昨日の太陽で こないだの雪がやっと溶けた と思ったら また降り出した 畑が雪に埋れて行く 山水で菊芋を洗う手が 痺れて痛みを越えて行く

あぁあぁ なんだかんだゆうてるまに 白く埋れてゆく 生きる小さいものたちは 暖かい土の中へ 潜ってゆく 僕もそこへ埋れたい

近くの窯から煙があがる

雪は積もるけど 作物の周りは ぽっかりとける あたたかみのある 呼吸をする いきもの

農薬を使わない。 と決めた人は多いけれど 何も殺さない。 と決めた人はどのくらいいるのだろうか そしてそれは 殺されても仕方ない。 という白い覚悟

長靴の爪先の感覚がなくなってゆくけど トラックのエアコンも何年も壊れたままだし火を焚く気にもならないのでギュウっと力を込めて体温と、快感を爪先に向かって降ろす。大地がとても冷えている。じいっとしている虫に倣う。