朝露は葉面に凝結し
光は葉脈を伝い
呼吸は植物の蒸散と寄り添う
芽は土粒子の間を押し広げ
種子は根の糸と小さな命の抱擁を待つ
木の幹は樹液を循環させ
身体は静かな心を抱き
未来を貫く
夜風は枝を揺らし
葉から水分が空へ溶け出す
花は草間から顔を出し
雨を吸い込み柔らかに光を反射する
土に触れると心は揺れ
栄養のめぐりに意識は溶け込む
葉面の光と蒸散のリズムが
身体の呼吸と共鳴する
オリーブの影に耳を澄ませる
壁に映る孤独
銀色の風の虚しさ
鉄の航跡に揺れる痛みも
樹液と水脈に溶け
循環の中に抱かれる
水面に揺れる小舟は
願いを胸に
希望の芽に触れる
光合成と蒸散
土壌水分と栄養循環の中で
すべては流れ
すべては繋がる
怒りも哀しみも祈りもめぐる中に溶け
声なき声は微生物の糸に乗り
水脈と樹木の年輪にそっと残る
***
空に響く轟音
火と煙の影が揺れる街
空港は静まり返り
人々は屋内で息をひそめる
砲火の連鎖の中
避難と不安が砂の風に舞う
また何もできず祈るだけの日々
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