20260330

昔から、種まきは暦だけでなく、花や季節の動きを見て決められてきました。

ヒメリュウキンカが咲き始める頃にトマトを蒔き、花が終わりに向かう頃に芽が揃う。これは言い伝えではなく、この土地で見えてきたひとつの基準です。

同じ頃、ワサビの白い花も静かに開きます。水がにじみ、止まらず流れすぎない場所でだけ、その姿が現れます。わさびは場所に合えば残り、合わなければ消えていきます。

早すぎても遅すぎても揃わないものが、花の流れに合わせると自然と揃う。
それは偶然ではなく、同じ水と土の変化の中で動いているからです。

花で季節を知り、場所で植物を知る。
その感覚を重ねていくことで、その土地の暦が少しずつ立ち上がっていきます。

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